数値をあげればいいってもんじゃないだろうの見本
リンク: asahi.com(朝日新聞社):こんにゃくゼリー、また幼児死亡 対策取られず17人目 - 社会.
こちらの記事を受けてGIGAZINEがあげた記事が、あまりにもダメダメ。
「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10ーGIGAZINE
「厚生労働省:食品による窒息事故に関する研究結果等について」から、「『こんにゃく入りゼリー』よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10」を出したっていうんだけど、自分で追記に書いているとおり、「死亡」件数と「死亡+傷病」件数を比較している上に、「カップ入りゼリー」が「こんにゃく入りゼリー」を示していることも読めなかったわけだ。
9位:カップ入りゼリー(11例、「こんにゃく入りゼリー」の5.5倍危険)
2008/10/01 15:40追記
非常にわかりにくいのですが、参考にしたレポート中において明示されてはいないものの、文脈から考えて「カップ入りゼリー」というのが「こんにゃく入りゼリー」を示しているようです。また、件数についても死亡事故と傷病程度の事故などを合計して「窒息事故」として記載されているようです。
追記では非常にわかりにくいと書いているが、そもそもこの調査は「ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリー」による事故が社会問題になったことを受けて基礎的データを収集するために行われたことが、研究目的に明記されているんですが。データ中の項目として略すことを考えないのかな。
さらに、他の食品の危険度を高く見せようとしたのか、それとも、内容をよく読んでいないのか、消防本部からの回答(これは救急搬送の数ですね)と救命救急センターからの回答(三次救急医療機関に来た患者の数ですね)を合算しちゃってるのですよ(重複している可能性を考えない!)
こんな水増しした数値と比較される「こんにゃく入りゼリー」の死亡者数が、国民生活センターに報告された死亡件数では、アンフェアとしか言いようがない。
つうか、追記をあげた時点で、記事が全く意味のないものであることは明確なのに、なんで掲載を続けるかね。
ネタだからいいと思っているのかなぁ。
しかし、すでに、このリストがあちこちのブログで肯定的に取り上げられ一人歩きをしているんだな。
どんなにいい加減な処理でも、数値になるとそれらしく見えるんだろうか。
なお、元の資料「厚生労働省:食品による窒息事故に関する研究結果等について」は、デタラメではないので、念のため。
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コメント
このデータだしてるブログってたいがい件数だけで危険かを判断してるよね
消費量とか食べる頻度が食物によってちがうんだから件数だけでみて危険とかいわれても
投稿: 亀吉 | 2008年10月 7日 (火) 18時41分
>亀吉さん
コメントありがとうございます。
レスが遅れて申し訳ありません。
>消費量とか食べる頻度が食物によってちがうんだから件数だけでみて危険とかいわれても
そのとおりだと思います。
データを見る限り、他の食品がもちやパンなどのいわゆる「主食」であり、その摂取頻度から考えると「カップ入りゼリー」の特異さが目立つとも言えるわけです。
多くの人がこのデータに疑問を感じずに鵜呑みにしてしまうのは、おそらく、数値が「客観的」であるとの思い込みがあるのでしょう。
しかし、数値の処理に主観が混じることもあるんですよね。同じデータを見ていても先入観によって読み方が左右されてしまうこともありますし。
また、自分の考えに合うデータであれば、精査することもなく信用してしまうのかもしれません。
このデータを出すブログは説明や追記をはずしてランキングの部分だけをコピペするので、二次的に触れる人は、さらに数値の根拠を顧みることが無くなるでしょう。
投稿: くりず | 2008年10月12日 (日) 01時49分