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おチビに iPod touch を持たせてみた。

いろいろ、書いておきたいことはあるのだけど、なかなか気力が…。
とりあえず、1年前に書いた記事、「iPhoneと自閉症の支援」のフォローをば。

自閉症の人のコミュニケーション介助ツールとしてiPod touchのアプリがアメリカで開発されたという記事を紹介したのですが、現在、日本語では「Voice4u」というアプリが販売されています。

「Voice4u」公式サイト

時事ドットコムで紹介された記事はこちら。
リンク: 時事ドットコム:自閉症向け会話ソフトが人気=実体験踏まえ日本人主婦が開発−米(2010/04/04).

で、購入してみました。

メリットとしては、かさ張らず携帯が便利、カードの追加やカスタマイズが楽ちん、何よりiPod自体ののインターフェースが視覚的にわかりやすいので、かなり重度の子でも使えるのでは、と感じました。

デメリットとしては、電池、かな…。
他に遊べるアプリを入れていると、そっちで遊び倒して肝心な会話のときに電池がないってことになりそう。
(おチビはしょっちゅう充電が必要になっています。)
迷子になったときに助けを求める、などという事態では、このデメリットは非常に大きいといえます。

さてさて、おチビと「Voice4u」ですが、実際に触らせてみました。

ただ、おチビは、絵カード自体まだ「トイレ」と「おちゃ」しか使っていないのでね。
いきなり150個ものアイコンを使いこなすことはありえないわけでして。
と、いうわけでコミュニケーションツールとして使うことはまだ期待していません。

むしろ、音声が出るのは面白いようなので言葉を覚える手段の一つになるかな、と。
おチビは音声の後に自分でまねして発声していますし(不明瞭だけど)。
絵を見て音声と概念がつながるといいな、と思っています。

100415_153401ところで、おチビには iPod touchの一番安いの(8GB)を持たせています。

そのまま持たせるとスクリーンまで握り込んでしまうので、白いソフトレザーケースをつけて持つところをはっきりさせました。
ストラップはデジカメのを流用。首からぶら下げられるようにしています。

写真のとおり最初のホーム画面におチビが使うアイコンを残して、あとは別のホーム画面にまとめました。
アイコンは「写真」と「ビデオ」と「ミュージック」、それに「Voice4u」とタイマー2種(「Lotus」「Time Signal」)
今は、これに「知育えほん」という幼児向けアプリも入れています。
「ミュージック」と「ビデオ」には「おかあさんといっしょ」、「いないいないばあ」や「アンパンマン」などのの曲を片っ端から入れました(笑)

なお、おチビにはiPodの使い方をほとんど教えていなかったんですが、自分でいじりまくって覚えてしまいました。
例えば音楽を聴くとき、iPod touchを横向きにしてアルバムアートを指先でめくってアルバムを選択、立て向きにして曲名リストを表示。リストは読めないのですが、タップしてイントロを聴き、聴きたい曲を選び出す、というやり方を自分で見つけ出していました。
最近ではランダム再生や繰り返し再生も覚えて、気分で選んでいるようです。

Wiiですらコントローラーと画面の関係が今ひとつ認識しずらいようで上手く操作出来なかったおチビが、これだけ使いこなすとは思っていませんでした。
スクリーンで直接操作する、というのがとにかくわかりやすいようです。
感覚的に操作出来るiPod touchは、知的障害児にとって結構便利なツールになるような気がします。
タイマーとか予定表とか、工夫すれば便利なアプリができそうですよ。
どこかか作ってくれないかな〜。

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コメント

うちも持たせたらすぐ使いだしましたよ^^
やはり子供って柔軟なんですよねー。

投稿: iphone小僧 | 2011年6月 3日 (金) 13時13分

iphone小僧さん、こんにちは。

障害のある子は、こだわりとか、過敏さとか、まあ、いろいろあるわけですけれど、それでも、こちらが想像もしていなかったような柔軟さを見せることがありますよね。
そこが子どもと付き合うことの面白さでもあるんですが。

投稿: くりず | 2011年6月 8日 (水) 00時21分

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