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2011年6月

NHKで、障害者支援のためのツールとして紹介していたアプリ

スマートフォンを知的障害児の支援ツールとして利用する試みがいろいろ始まっているようです。
ちょっと前になってしまいますが、NHK教育の「福祉ネットワーク」で、スマートフォンを使った支援の様子が紹介されていました。

リンク: 福祉ネットワーク.

『ぼくの気持ちを伝えたい』
いま、自閉症児などが自分の意志を伝える「ツール」として、スマートフォンなどの携帯情報端末が注目されている。
(中略)
また、これまで「福祉」と関わりがなかった技術者たちも開発に参加し、ユニークなソフトが次々と生まれている。スマートフォンなどの携帯情報端末と、障害児教育のコラボレーションをお伝えする。

と、いうわけで、紹介されていたアプリを調べてみました。

「Voice4u」 AAC(補助代替コミュニケーション)アプリ(3500円)

特別支援学校での取り組みでは、カードがフォルダでまとめられることを利用して、調理実習の手順の説明に使っていました。「Voice4u」公式ブログではスケジュール管理としての利用法も載っていました。

「5分歯みがき」 歯磨きタイマー(230円)

5分のタイマーとともに磨き方を絵で解説。生徒が画面を見ながら1人で磨けるようになったそうだ。

「Lotus」 タイマー(115円)

残り時間を視覚的に表示するタイマー。とにかく画面がシンプル。

「NoiseLevel」 音量計測アプリ(115円)

音量を風船の大きさと色で視覚的に表示する。「静かに!」じゃなくて「風船が赤くならないように話してね。」という風に使うんですな。

なお、調べているときにAACアプリで、こういうのも見つけました。

「ドロップトーク」 AAC(補助代替コミュニケーション)アプリ(1500円)


番組を見た感想ですが、コミュニケーションツールとして利用するには、意思表示のための取り組みをしっかりしてきた上での活用なのかな、と。
まあ、当たり前のことでしょうが。


◆ さて、おチビの利用は… ◆

ところで、前にも書いたとおり、以前からウチではおチビに iPod touch を持たせていまして、「Voice4u」と「Lotus」は入れているんですけれど、恥ずかしながら、活用してるとはいえないですね〜。
「おチビに iPod touch を持たせてみた」

むしろ、今のところはデフォルトでついている「写真」機能を利用しています。
病院など、出かける時の行き先を写真に撮っておいて、「ここに行くよ」と見せる、という使い方をしています。
音声は入りませんが、フォトアルバムで写真をまとめられるし写真の数も少ないので、今はそれで間に合ってます。

しかし、おチビの場合、やっぱり音楽プレイヤーやゲーム機としての利用がメインですかね(^^;
ただ、こいつのおかげで本当に助かった!と思うことがあります。

それは、病院の待ち時間!
長い待ち時間を退屈させず、じっと1カ所に留めておくのが、どれほど大変だったか!

今では私が席を立つ時も、「ここでこれ(iPod)を見ていてね」と言えば、フラフラ動かず椅子で待っていてくれます。
以前は、トイレに立つこともできなかったですから、これだけでもありがたい。
また、こういう機器を使っていると、大人から「すごいね!」とほめられるので、ちょっと自慢げなんですよ(笑)

支援といっても、その子に応じていろいろな利用の仕方ができそうですね。

なお、おチビが利用しているアプリも紹介します。
まあ、ほかにもあるんですが、知育アプリを中心に。


「知育えほん」 知育アプリ(無料、課金アプリは1つにつき115円)

対象年齢1~5歳。無料版は10までの数を数える、とか、くだもの、どうぶつのなまえを当てるゲームとか。
新しい課金アプリがちょこちょこ追加されるので、子どもがうっかりダウンロードしないよう注意が必要かも。
ただ、課金アプリには迷路やあいさつ、買い物など楽しめるものが多いし、値段も良心的かな。
おチビのお気に入りです。

タッチ!うごく うたえほんLite 音楽アプリ(無料)

おなじみの童謡で手遊び動画、うごく絵本が楽しめる。対象年齢0〜6歳。
なお、ライト版は「だるまさんがころんだ」と「はと」の2曲だけだが、10曲収録のフルバージョンは450円也。
手遊び動画では、18代目うたのおねえさん、つのだりょうこさんが歌っています。

FirstWords:Japanese ひらがな・カタカナ学習(600円)

文字を並べて単語を作るゲーム。ちゃんと文字の発音と単語の発音が2つ入っているのがいい(「く・る・ま」「くるま」という風に)。ひらがなボードなどでは、文字を並べてもアクセント付きの単語の発音はわからないですからね。


おチビは、文字や数字に興味を持ち始めているので、このようなものを入れていますが、ほかにもいろいろ知育系はあるので、その子にあった使えるアプリを探してみてもいいと思います。

とは言え、補助代替コミュニケーションとか知育とかガチガチに考えなくても、普通に趣味を楽しむための道具として持たせててもいいよな〜、なんて思ってるんですがね(^^)

追記:無料アプリを使用する場合、宣伝リンクが入ってしまう場合があります。インターネット接続を避けたい場合はWi-Fi設定をオフにして子どもに渡してください。

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