宇宙

ワトソン君、事件だ。

と言っても、ミステリーではなく、またまた星の話題です。
天文ファン以外あまり話題になっていないんですけれど、ただいま、彗星が(一応)肉眼でも見られるってご存知ですか?

ホームズ彗星というヤツなんですけれど、10月24日に大バーストを起こして急速に増光し2等台までになったっていうんで、そりゃあ、天文ファンは大騒ぎだったんですがね。
ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光(2007.10.25 国立天文台ニュースリリース)
まだまだ明るいホームズ彗星(2007.11.15 アストロアーツ天文ニュース)

でも、今の若い人は星空なんぞ興味ないんですかねぇ〜。

国立天文台では『緊急企画!「ホームズ彗星を眺めよう!」キャンペーン』というのをやってたんですが、いや、ね、アンケートに答えた方の年齢分布がですね、あまりにも偏っているんですよ〜。
これです。

~9才 22 (1%)
10~12才 41 | (1.8%)
13~15才 36 | (1.6%)
16~18才 34 | (1.5%)
19~22才 49 || (2.2%)
23~29才 80 ||| (3.5%)
30~39才 382 |||||||||||||||| (16.9%)
40~49才 781 |||||||||||||||||||||||||||||||||| (34.6%)
50~59才 533 ||||||||||||||||||||||| (23.6%)
60~69才 147 |||||| (6.5%)
70才~ 100 |||| (4.4%)
無回答 53 || (2.3%)
計: 2258

20代以下が少なっ。
母数が2,000以上ですし、パソコンや携帯でのアンケートということを考えると、もっと若者が多くても良さそうなもんなんですけれど…。
「ホームズ彗星を眺めよう!」キャンペーン結果

今回のニュースは、たしかに普段から天文ニュースにチェックを入れていないと気がつきにくい。
しかし、逆に言えば、普段から天文ニュースにチェックを入れている人なら見落としようのない話なんですよ。
つまり、20代以下の人で天文に興味のある人が減っているってことなんでしょうか?
星好きにも高齢化が進んでいるんでしょうか? そうだとしたら寂しいなぁ〜。

そうそう、(一応)肉眼で見えると書きましたが、もう市街地じゃきついかな。
ぼちぼち光度が落ちてきているようなので。月も明るいし。何しろ、今夜は十六夜ですから。
でも、双眼鏡でも見えますし、もうちょっと楽しめそうですよ。
この機会にぜひ彗星を見て下さいな。

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月の色

今日は満月。

月といえば、先日NHKで放映された、月周回衛星「かぐや」のハイビジョン映像は美しかったですね。
特に、遠くに見える地球との対比は、すばらしかった!
白い太陽の光が直接降り注ぐ地表と漆黒の空が支配するモノトーンな月の世界に浮かぶ青い地球。
空気のない世界というのは色のない世界なのだなぁとつくづく思います。

空気が太陽光を反射したり吸収したりするから、空に色がつく。
当たり前のことなんですけれど、こうして目の当たりにすると新鮮な驚きです。
そういえば火星は、ピンクの空に青い夕焼けでした。

明日の深夜に再放送があるので、見逃した方はチェックをしてみてはいかが。ゲストのおしゃべりはちょっと邪魔だけど、映像は文句なく美しいですよ。
探査機“かぐや”月の謎に迫る~史上初!「地球の出」をとらえた~
チャンネル:総合/デジタル総合
放送日 :2007年11月25日(日)
放送時間 :翌日午前1:10~翌日午前1:55(45分)

JAXAのトピックスはこちら
月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による「地球の出」撮影の成功について

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