植物

『野の花さんぽ図鑑』

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お彼岸も済んで、すっかり秋めいてきました。
畑や田んぼの周りを彼岸花が彩っています。

で、彼岸花に吸蜜しているキアゲハをパチリ。
ひと夏の間にさぞかし危ない橋を渡ってきたんでしょうね〜、きれいな羽がボロボロでした。


さてさて、今日は植物図鑑の紹介です。
見かけた草花の名前をちょっと調べたい、なんてぇ時にポケット図鑑は便利なんですけれど、写真だけの図鑑だと、以外と特徴がわかりにくいことがある。
そこで、植物画の図鑑で手頃なのがないかと思って見つけたのがこれ↓です。

図鑑としては、ちょっとボリュームが少ない感じですけれど、季節ごとの解説になっているので北関東の里山(著者は栃木在住)の歳時記としても楽しめます。
フィールドワークの入門書としてもいいかも。
巻末には「植物画入門」も掲載されているので、ボタニカルアートに興味のあるひとも参考になると思いますよ。


さて、明日も散歩に行こうかな。

野の花さんぽ図鑑



野の花さんぽ図鑑


著者:長谷川哲雄



野の花さんぽ図鑑

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蓮を見にお散歩

近所の蓮田まで、おチビとお散歩。
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ところで、蓮の花が咲くときにポンと音がするといわれているそうですね。
江戸時代から俳句など文学の世界ではなじみの話らしいです。

静けき朝音たてて白き蓮花のさくきぬ(石川啄木)
蓮開く音聞く人か朝まだき(正岡子規)
朝風にぱくりぱくりと蓮開く(同上)

私が知ったのは インドを舞台にした「蒼のマハラジャ」という少女マンガからだったんですけれど…(汗)
そのマンガにあるように「ポン」とはじけるように開花するとずっと思っていまして、何度か「開花の瞬間」をとらえようと通ったこともあったんですよ〜。

で、実際はどうなのかといえば、外側から1枚ずつゆっくりと開いていくので音はしない、というのが正しいようです。
大賀ハスで有名な大賀一郎博士は、ハスの花を観賞するときの心得として「音の有る無しよりも,花そのものの清楚を賞すべきである」とおっしゃっていたそうですよ。
分倍河原駅 街はぴ  大賀ハス「蓮を観る会」

(8/1追記)咲きかけのつぼみはこんな感じ。
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確かに、外側からゆっくりほぐれている様子ですね。

とはいえ、啄木や子規の句の文学的表現としての美しさは損なわれるものではないです。
蓮の開花音というのは、朝の静かさを引き立てる比喩として、親しまれてきたのかもしれません。

ちょっと懐かしかったので、マンガもご紹介。


蒼のマハラジャ(5) 蒼のマハラジャ(5)


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ヤマユリで納涼

P7150070_2_3ご近所の公園にデジカメを持って散歩です。
その公園は、面積は少ないながらも雑木林をそのまま残している場所があり、四季折々の武蔵野の野草が楽しめるんですよ。

で、今回は大輪のヤマユリに遭遇。

やはり、夏の白い花はいいですね。見た目に涼しげで。
ヤマユリは香りも大変よいので、梅雨明け直前の蒸し暑さも吹き飛んだ気分になれました。

ヤマユリは園芸種であるカサブランカの原種の一つです。
純白のカサブランカは華麗だけど、ヤマユリの野趣も私は好きだな。


ところで、カメラを持ってうろうろしていたら、年配の男性が近寄ってきていろいろと花の説明をしてくれました。
何でも、その公園の雑木林の保全に尽力した方らしい。
カメラで撮影しているのが珍しいのかと思いながら楽しくお話しさせていただいたのですが、やたらと立ち入り禁止の場所に入って花や球根を持っていく人がいると言う話を聞かされまして。
ひどい話ですね〜、なんて合図値打ってたんですが、後から考えたら、私のことを盗掘しそうな不審人物と思って牽制していたんじゃなかろうか、と言う気もしたりして…(笑)

野生種が盗掘によって絶滅危惧種になっている例も少なくないんで、やはり、野草は現地で見て楽しむにとどめるのがマナーかと。
持ち帰っても、育てられないことが多いしね。

同じくカサブランカの交配原種であるウケユリは、レッドデータブックで絶滅危惧種になっているそうです。
「幻の花、大輪咲かす 奄美のウケユリ(共同通信配信NEWS 7/8)」
http://mediajam.info/topic/547700

同じく交配原種のタモトユリは野生種絶滅で、地元の方が保護増殖に励んでいるそうだ。
http://www.aruzou.com/tokara/tamoto.htm

P7150073_2香りをお届けできないのが残念。

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